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【最新!「silent」のロケ地完全攻略!】地元街ライターが見どころをご紹介!世田谷代田~富士見橋~踏切~カフェ~下北沢など

世田谷代田駅改札

 

2022年に大ヒットした秋ドラマといえば、木10ドラマのsilentですよね。「切なくも温かいラブストーリー」に多くの人々が共鳴し、名シーンの数々が心に美しく刻まれたのではないでしょうか。

 

そして、今回このドラマの舞台がはっきりわかるだけに、話題となったのが小田急線「世田谷代田駅」を中心としたロケ地(聖地)です。ドラマの放送中はもちろん、放送終了後にもたくさんの人がロケ地(聖地)巡りを楽しんでいます。それもそのはず、この地は魅力的なものがたくさんあります。ロケ地巡りでありながら、ドラマを観ていなかった人にも単純に街巡りとして楽しめます!

 

そこで、まだまだこの名ドラマを懐かしんでいる「silentロス民」や単純に街巡りを楽しみたい人のために、生まれも育ちも下北沢の地元民ライターが、ロケ地(聖地)とその魅力をたっぷりご紹介します!

 

1.世田谷代田駅

世田谷代田駅


やはり、聖地巡りに絶対に外せないのが世田谷代田駅第1話から最終話まで、ことあるごとに登場する最重要スポットです。川口春奈さん演じる青葉紬が、目黒蓮さん演じる佐倉想と再会し、ドラマが始まるという大事なシーンもここでした。

世田谷代田駅前ベンチ

1話「大切な人は音のない世界で生きていた」で、改札から出てきたイヤホンを落としてしまう。転がった先にはが座っていて、イヤホンを拾うも、紬を見てすぐに立ち去るという運命のシーンがここでした。

世田谷代田駅前広場のベンチ

2話「好きになれてよかった…そう思いたい」で、想の告白を受けてショックを受けている紬に、鈴鹿央士さん演じる戸川湊斗がほっこりする「パンダが落ちる動画」を送り、紬はその動画を観ながら気持ちを落ち着けているというシーン。その時紬が座っていたのがこのベンチです。

 

奥に見えるのは、コーヒーファームで有名な「カルディ」が運営するテイクアウト専門店「カルディーノ(KALDINO)」。実はここ世田谷代田が「カルディ」発祥の地でもあるのです!

カルディーノでは、コーヒーの他に奥沢の人気ベーカリークピド!」のパンも販売しています。ここでコーヒーやパンを買って、想や紬が座ったベンチでいただくのもあり!

 

2.代田富士見橋と歩道

代田富士見橋

1話で最も印象に残ったシーンといえば、「代田富士見橋」のシーンではないでしょうか。涙を流しながら手話で耳の病気を告白する想とショックを隠せない紬。切なすぎる2人の姿に胸を打たれ、涙した人も少なくないのでは?

 

度々登場するこの橋は聖地としてロケ地巡りに外せないのか、実際に多くの人が撮影に訪れています。

代田富士見橋(富士方向)

晴れていれば代田富士見橋から富士山がきれいに見えます。その名の通り、「富士を見ながら橋を渡る」という眺望スポットでもあります。

 

橋を渡った左手には、「マンマダイタ」という複合施設があります。

東京農大のショップ「農」の蔵やテラス席が人気の本格派イタリアンの「CAFE HELLO」、青森のお米農家の直売店DAITA DDESICA」など、他にはない特別感が感じられる場となっています。

代田八幡神社に繋がる歩道

1話のラストで紬と想が代田富士見橋の上で泣いて別れた後、想は「マンマダイタ」のすぐ先を左折する「代田八幡神社に繋がる歩道」でひとり泣き崩れるように手すりを掴みます。

 

つづく2話では想の本を拾った夏帆さん演じる桃野奈々が階段を上って、想に「だいじょうぶ」と声をかけ心配そうに見つめるシーンとして登場しました。

 

どんな思いでこの手すりを掴んで泣いたのかと思うとじーんときてしまいますね…。

想はもちろん、奈々も切ないですよね。胸が痛い…。

 

3.世田谷線赤堤4丁目踏切

赤堤4丁目踏切

度々名シーンに登場する踏切は、世田谷区赤堤4丁目にある世田谷線の踏切。世田谷代田からはやや距離のある、世田谷線松原駅と下高井戸駅の間にあります(小田急線で豪徳寺まで行き、世田谷線に乗換えて松原駅で下車するのがおすすめ)。

 

2話のラストから、つづく3話「今はもう好きじゃない…今好きなのは」で、湊斗が紬に「ハンバーグ」を食べようと電話をかけるも、紬と想が昔のように仲良く話しているのを見かけショックを受けてしまう湊斗。

「今日じゃなくていい」と語気を強めて去っていく湊斗の背中に遮断機が降りるというシーンが印象的でした。

世田谷線の線路沿いの道

この線路沿いを紬が想と歩くシーンが度々出てきます。

10話「また何も伝えずにいなくなるのは許さない」では、いい感じで2人が歩いていて、紬が想と手をつなごうとするも想が拒むというシーン。「手話しにくいから」と言い訳する想。まるで2人の間には「見えない踏切」があるかのようでした。

 

このドラマでは、「踏切=遮断機」が2人の気持ちも遮断することを象徴するイメージなのかもしれませんね。

それしても、男子陣は紬の気持ちも考えず、ちょっと臆病すぎないか?しっかりしなさいよ、男子!!

 

4.BONUS TRACK(ボーナストラック)

「BONUS TRACK」遊歩道

世田谷代田と下北沢の間に位置する複合施設BONUS TRACK(ボーナストラック)」の遊歩道も度々ドラマの中に度々出てくるスポットです。

紬が湊斗と手つなぎデートをしたりもしていました。実際にデートに最適なスポットで、多くのカップルが利用しています。

 

4話「戻れると思う。元に戻れたら嬉しいなって」では、紬と湊斗がペットの話をしながら歩くところ。ペットを飼いたいという紬と「生き物はいつか死んじゃうから悲しい」という湊斗。

 

紬は湊斗が前にも「いつか別れることを考えちゃうから女の子と付き合うのは勇気いる」と言っていたのを思い出し、「別れないのがいちばんいいけどね」と言って、BONUS TRACKの遊歩道を世田谷代田方面へ手をつないで歩いていきます。

 

この時はまだ何も変わらないと思っている紬と何か含みをもった湊斗との意味深な手つなぎデートシーンでしたね。

BONUS TRACK

BONUS TRACK」とは、小田急線の線路跡地に2020年の4月1日に開業した施設で、名前の由来は、街に突如現れた「ボーナスのような存在」ということを意味しているそうです。本当にオシャレで個性的なテナントばかりなので、一度は行ってみても楽しいと思いますよ!

 

.ビオ・オジヤン・カフェ下北沢店

ビオ オジヤン カフェ下北沢店

BONUS TRACKを出たらすぐ左折して(※真っすぐはNASEI PLUS)鎌倉通り下北沢駅西口に向かうと、途中左手にあるカフェが「ビオオジヤンカフェ下北沢店」。残念ながら写真撮影時はお店がお休みだったので雰囲気がわかりずらいのですが、本来は全面ガラス張りでOPENテラス的な解放感があるお店です。ドラマ以前からオシャレで雰囲気がいいので人気店でした。

 

2話では、想が奈々に紬のイヤホンをどうするか相談していた場所。奈々は「捨ててしまえば」というが、想は返したそうにするというシーンや、最終話「変わったもの、それでも変わらないもの」では、湊斗が紬に「これ渡したかっただけだから」とカスミソウの「おすそ分け」をあげるシーンに使われていました。

 

カスミソウを見て紬が「雪の結晶みたい」と呟いたところで、主題歌(Official髭男dism「Subtitle」)が流れるというニクイ演出。この曲のサビの歌詞に「言葉はまるで雪の結晶、君にプレゼントしたくても」とあり、「伏線回収」が見事とネットがざわつきました~。

 

.NASEI PLUS(ナンセイプラス)「シモキタ雨庭広場」「ののはら」

シモキタ雨庭広場

4話で紬がモフモフの犬を見かけてわしゃわしゃするシーンがここ「シモキタ雨庭広場」です。下北沢駅南西口に直結する複合施設「NASEI PLUS」の広場です。

 

ドラマ通り、実際にカップルや犬の良いお散歩コースでもありますが、ふだんこの広場はたくさんの子どもたちが遊んでいます。

 

突き当りに見えるのが「BONUS TRACK」です。道を挟んでつながっているような感じになっています。

 

NANSEI PLUS広場の東側の階段

紬がモフモフ犬をわしゃわしゃしている間に、想と奈々がこの階段を降りてきます。

湊斗は2人に気づきますが、紬は気づきません。湊斗はあえて紬に何も言わないまま広場を抜けて4の「BONUS TRACK」の遊歩道へと向かいます。

 

NANSEI PLUS「ののはら」前の階段

3話では、奈々が想を見つけ、わざとリュックのファスナーを開けて階段を駆け下り、想にダッシュするシーンがありました。

想を見つけたときの奈々の嬉しそうな顔、ダッシュする生き生きとした姿は、まさに恋する乙女でしたね~。

NANSEI PLUSの野原「ののはら」

想は奈々の開けっ放しのリュックを閉めてあげ、奈々に「振られたの?」と聞かれ、「振られてない」と手話で会話したシーンがここ。「シモキタ雨庭広場」の斜向かいにあるNASEI PLUSの広場「ののはら」です。

奈々に「カラオケでも行く?」「行こ」などと言われながら、遊歩道を下北沢の駅方向に向かっていきます。

 

この写真撮影時は真冬だったので枯野となっていましたが、ドラマではもっと緑豊かでした。実際、春から秋にかけては野花が咲く緑豊かな野原です。

これは世田谷区と小田急電鉄線路跡地に共同で整備した広場の一部で、都心の駅前には珍しい野原(=癒しの場)として誕生しました。この横にはアートギャラリーもあり、ちょっとしたお散歩デートにおすすめのスポットとなっています。

NANSEI PLUSの広場

最終話で、想が奈々に呼び出されて、カスミソウの「おすそ分け」をもらうシーンがここ。この広場は、NASEI PLUSの「ののはら」と「シモキタ雨庭広場」の間にあります。

おわかりのように、想と奈々はよくこのNASEI PLUSに登場します。

 

ちなみに、カスミソウの花言葉は「幸福」「感謝」。先の湊斗が紬にカスミソウをあげたときの「Subtitle」の歌詞「言葉はまるで雪の結晶」と合わせて考えると、言葉はどんなに美しくてもすぐに消えてしまうものだけど、それでも伝えたい。「あなたといっしょにいた時間はとても幸せだったよ。たくさんの幸せをありがとう」と。だから感謝の意味をこめて、幸せの「おすそ分けをさせて」ということでしょうかね。

 

あ~、そう思うと、この場で最後に奈々が想にカスミソウを渡すことに意味があったのかもしれませんね。

 

.Anea Cafe(アネアカフェ)松見坂

Anea Cafe松見坂

世田谷代田・下北沢近辺からはだいぶ離れていますが、ロケ地の中でも大人気スポットになっているのが、目黒区駒場の「Anea Care(アネアカフェ)松見坂。紬のバイト先のタワーレコードがある渋谷と下北沢の間くらいに位置するイメージで、このドラマには欠かせない重要スポットです。

 

下北沢を三軒茶屋方向に下っていって、北沢川緑道(桜の名所です。この時期のお散歩は最高です!)を右折。淡島通りに出たら左に曲がってひたすら渋谷方向に進んだところにあります。NASEI PLUSから徒歩30分強くらいで歩けないこともありませんが、かなり距離はあります。淡島通りにはバスもあるので、松見坂下で下車するといいでしょう。

 

Anea Cafeは、以前からとてもオシャレなカフェでしたが、ドラマが放送されてからはとくに紬と想が何度も語り合った窓側の席が「silent席」と呼ばれて大人気となっているそうです。また、「silentのラテアート」のカフェラテも注文もできるらしいですよ!

 

.Reload(リロード)

Reload遊歩道

下北沢一番街商店街の入り口付近から東北沢駅に向けた小田急線の線路跡地の複合施設「Reload(リロード)」は、海外のリゾート地の路地裏を思わせるようなオシャレ空間。その遊歩道はドラマ前から多くのカップルが利用する人気のデートスポットです。

 

1話では紬と湊斗が、9話「誰がどうやって力になってくれるの?」では紬と想が月夜にこの遊歩道を東北沢方面から下北沢方向に向かって歩いていきます。湊斗も想もここで月を見て「晴れてるね」というシーンが印象的です。

Reload遊歩道「金子ボクシングジム」前

1話では、紬と湊斗がReloadの遊歩道を下北沢方面に向かって歩いていきます。左手に金子ボクシングジムが見えた辺りで手をつなぐ湊斗ですが、紬に「佐倉くんの声が好きだったんだ」と言われて思わず手を離して涙ぐんでしまいます。「湊斗の声も大好きだよ」と紬が手を差し出し、しっかり手をつなぎ直して再び歩き出すというシーン。2人が抱える複雑な気持ちがドラマに余韻を残します。

 

ちなみに金子ボクシングジムは世界チャンピオンをはじめ、多くのチャンピオンを排出している地元ではとても有名なボクシングジムです。いつ横を通っても熱心にトレーニングしているボクサーたちが見られますよ。

 

また、ジムの向かいの右手には、人気のお茶屋さん「しもきた茶苑大山」があって、週末はいつも行列ができています。この前を通るだけでもお茶のいい香りが漂ってきて癒されます。

Reload遊歩道「TAKESHI’S BARBER」前

9話では1話の湊斗とのシーンと同様、紬と想がきれいな月を見上げて、下北沢方向に向かって歩いていきます。右手の理髪店「TAKESHI’S BARBER」の辺りで、想と紬が「ずっと」と手話で繰り返すという心温まる名シーン。ああ、このままずっと2人が幸せになってくれたらいいなと思わせる見せ場でした。

MUSTARD HOTEL

「Reload」の東北沢よりに、都市型ホテルの「MUSTARD HOTEL(マスタードホテル)」があります。このホテルにはいかにもシモキタらしく、全室にレコードプレーヤーが設置されていて、ホテルにストックされているレコードが自由に聴けるといいます。

ドラマロケ地(聖地)巡りで宿泊してもいいし、時間貸しもしているので、部屋を借りてアナログの音楽を聴きながら休憩も楽しそうですよね。1階は人気のカフェ「SIDEWALK COFFEE」で、外国人の利用も多く、デイタイムはいつも賑わっています。

 

東北沢駅

東北沢駅前ロータリー

最終話、バスを待っている湊斗と大きな花束を抱えた奈々がバッタリ出会う小田急東北沢駅のシーン。東北沢のバスロータリーも線路跡地の再開発で最近になって整備されてとてもきれいになっています。

 

東北沢駅前のベンチ

バスを見送った奈々は、駅のベンチに湊斗と座ります。湊斗は、奈々の花束の中から「おすそ分け」をもらうことになります。こうして「おすそ分け」が広がっていくわけですね。

東北沢駅前 代々木上原の眺望

とくにドラマでは出てきませんでしたが、代々木上原方向を見ると、日本最大のモスク東京ジャーミイ」や「NTTドコモ代々木ビル(ドコモタワー)」が見えます。ベンチに座っていても見えますから、湊斗と奈々も見えていたに違いありまえん。

夜景がまたきれいで、ちょっとした眺望スポットになっているので、デートにもおすすめですよ!

 

10.まとめ~ロケ地の巡り方

Reload東北沢から下北沢方面へ

この地を知り尽くした地元ライターが、ドラマsilentロケ地(聖地)巡りをご紹介してまいりました。

1の「世田谷代田駅」から、この順番通りに歩くのもいいですし、逆に9の「東北沢駅」から反対に代田方面へ進んでいくのもおすすめです。ドラマでは後者の方向に歩くことのほうが多いように思います。

 

巡礼する際は、ドラマの主題歌Official髭男dism の『 Subtitle』はもちろん、キーミュージックとなるスピッツの楽曲『魔法のコトバ』や『』など歌詞をかみしめながら歩くのも盛り上がります!

赤堤4丁目踏切

3の「赤堤4丁目の踏切」と、7の「Anea Cafe松見坂」は少し離れているので、歩くのが苦手な人には厳しいかもしれません。タクシーを使えばすぐですが、小型電動アシスト自転車シェアサイクルサービスが、下北線路街空き地東京都世田谷区北沢2-33-12 下北沢交番横)や、BONUS TRACK東京都世田谷区代田2-36-15 駐車場内)にあるので、それらを利用するのもいいでしょう。

 

今回、ふだんもよく利用するこの地を巡ってみて、人気ドラマのロケ地に選ばれるくらい、オシャレで雰囲気のいいスポットがたくさんあることに改めて気づかされました。聖地化されて、わざわざ遠方からロケ地巡りに訪れる人が多いのも頷けます。

 

とくに小田急線の線路跡地に新しくできた商業施設や、全長約1.7㎞に渡って整備された遊歩道は、歩きやすくオシャレで楽しいですよ。デートコースとしてはもちろん、ひとりでフラっとお散歩するにも本当におすすめです。

 

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